【無料で学ぶリスニング英語】アメリカ/ デービットさんの 「ヨーロッパに5年住んだ僕が見たアメリカ 」

はじめに

ここでは、個人的な英語学習のブログ記事を書いています。もし受験英語や英検のためにこのページにたどりついた方がいましたら、あまり役に立たないので他のサイトへ移動することをおすすめします。

私はごく普通に日本の中学、高校、大学で英語を学びました。しかし、実際にアメリカで暮らしてみると私が学んだ「文法英語」は、ほとんど役に立ちませんでした。むしろ相手の話が聞き取れない、少し複雑な会話になるとレスポンスが遅くなるなど、弊害の方が大きかったです。

そこで、リスニングと発声を重視したイマージョンラーニングを自分なりにアレンジしました。ここでは自分に興味のある話題をユーチューブから見つけて教材として使っています。なお、この記事で扱う英単語の意味や解説は、全体の流れをつかむための大雑把な内容になっています。

リスニングは再生速度を遅くしたり、キャプションをオンにして字幕を見ながら聴くようにしています。内容を理解するためには「音読 → 黙読 → 書き写し → 黙読 → 音読」をセットで繰り返し、頭の中はできるだけ日本語を排除して「英語モード」の状態で完結するように心がけています。

彼がこの動画で話している内容はこんな感じ

僕は悪夢にうなされていた。

アメリカに帰ってくると、毎回カルチャーショックを受けるんだよね。5年間ヨーロッパに住んでいたからこそ感じることがある。

まずスーパー、オランダだとトイレットペーパーなんて1、2種類しかないのに、アメリカじゃ40種類以上も並んでる。選択肢が多すぎて買い物がちょっとした冒険になる。

次にコストコ、ここはもうアメリカそのものだ。巨大なサイズの商品に、安いホットドッグ、試食コーナー、見るたびに「やっぱりアメリカだな」って思う。

アメリカの食文化もすごいよ。中華料理からメキシカンまで何でも揃ってるのはいいんだけど、ファーストフードがあちこちにあって、滞在中は確実に太るね。

そして医療費、これはほんとに恐ろしい。友達の息子がアレルギーでERに行ったら2万ドルの請求書が届いたって言ってた。別の友達は、気を失って救急車で運ばれただけで1万ドル。病院に行く前にサイフの中身と自分の命を天秤にかけなくてはいけない。

働き方も全然違う。アメリカはみんな長時間労働で休暇を取らないのが普通だと認識している。でも、その分仕事に対する熱意と野心にあふれてて、自分もそれに引っ張られて成長できた実感があるんだよね。ここは良し悪しの両方あるなと思う。

あと、政治や社会問題のせいで国が分断されている。これが年々ひどくなっている気がする。ニュースもFOXとCNNで言ってることが真逆だし、政治の話で友達関係が壊れるなんてこともある。以前より周りの空気がピリピリしてるのは確か。

交通事情もびっくりした。オランダでは自転車が当たり前だけど、アメリカは完全に車社会。歩いてる人なんてほとんどいないし、自転車に乗るのは命がけだぞ。

それと、アメリカ独特だなって思うのが「仕事は何してるの?」っていう会話。「YouTubeやってる」って言うと「じゃあGoogle社員?」って返される。学歴や職業で人を評価する文化が根強い。

アメリカではショッピングがエンタメになっている。特売セール、ポイント還元、クレジットカードの特典など、気づけば「お得」に釣られて買い物しまくってる。でも、これにハマるとクレジットカード地獄に落ちるから注意が必要。

そんな感じで、アメリカに戻ると良いところも悪いところもいろいろ見えてくる。刺激的でエネルギッシュで「これぞアメリカ!」って体験が詰まってる。だからこそ、たまに帰ってくると色々な発見がある。

 

リスニングのポイントとなる英単語と意味

nightmare – 悪夢
toilet paper – トイレットペーパー
brand – ブランド、銘柄
California – カリフォルニア州
Hollywood movie – ハリウッド映画
grocery shopping – 食料品の買い物
supermarket – スーパーマーケット
choice – 選択
variety – 多様性
Hazelnut – ヘーゼルナッツ
caramel spice – キャラメルスパイス
overwhelming – 圧倒される
bag of chips – ポテトチップス、スナック菓子
sausage – ソーセージ
selection – 品揃え
Costco – コスコ(日本でもお馴染みの会員制スーパーコストコ)
extra large – 特大サイズ
free samples – 試食コーナー
unlimited – 無制限
refill – おかわり、リフィル
Safeway – セーフウェイ(スーパー)
Trader Joe’s – トレーダー・ジョーズ(オーガニック系のスーパー)
soda – 炭酸飲料(スプライトだけではなくてコーラやファンタもソーダという)
health – 健康
long run – 長期的に見て
homeless – ホームレス
big city – 大都市
Asian food – アジア料理
Mexican food – メキシコ料理
fast food – ファーストフード
mall – ショッピングモール
pounds (lb) – ポンド(重さの単位 およそ450グラム)
allergic reaction – アレルギー反応
emergency room (ER) – 救急外来
bill – 請求書
faint – 気絶する
transport – 輸送、搬送する
cautious – 慎重な
medical cost – 医療費
stress – ストレス
vacation – 休暇
ambition – 野心
energy – エネルギー
drive – この会話では車のドライブではなく、推進力とかやる気
confidence – 自信
trade-off – トレードオフ(相殺関係)
salary – 給料
jam-packed – 詰め込みすぎ
agenda – 行程表(この会話では旅行の日程表)
Google Sheets – グーグルスプレッドシート
maximize – 最大限に活用する
Europe – ヨーロッパ
sales tax – 消費税
madness – 狂気、わけのわからない混乱
Stanford University – スタンフォード大学
campus – 学校のキャンパス
tuition – 授業料
tourist hotspot – 観光スポット
mass shooting – 銃乱射事件
Denver – デンバー(米コロラド州の都市)
trust – 信頼
bad apples – 腐ったリンゴ(悪い人の比喩)
community – 地域社会
bias – 偏見
Democrat – 民主党員
Republican – 共和党員
divided – 分裂した
public restroom – 公衆トイレ
consumerism – 消費主義
customer service – 接客サービス
credit card debt – クレジットカードの借金
traffic – 交通渋滞
competitive society – 競争社会
big four accounting firm – 四大会計事務所

 

動画を見ての感想

デービッドさんの話し方はゆっくりでとても聞き取りやすく、内容を理解しやすいのでリスニングの練習には最適だと思う。繰り返して聞いても疲れない。

スーパーでトイレットペーパーの種類が40以上あるっていうのは大げさだけれど、たかがトイレットペーパーにどれを選べばいいのか悩むことはある。

働き方に関しては、たぶん彼は比較的高いポジションで雇用(年俸制)されていたのだろう。それならば実績を問われるので懸命に働いていたと思う。一方でブルーカラーの場合だと時給なので、就業時間が終わればふつうに帰宅する。基本的にアメリカの労働者はそれほど熱心に働かないし、義務以前に自己主張の方が優先している。

この動画は2023年にアップされたものなので、現在の状況とは少し異なるが、アメリカ社会の分断に関して言えば、アメリカの歴史の中で分断のなかった時代ってあったかなと思う。この国はつねに形を変えながら分断されてきたし、たぶんこの先も変わらないと思う。

アメリカの消費者は、お金が無くても購買意欲がとても高いので、カード地獄に陥る人が多いのは事実である。旅行に行くためにローンを組む人もふつうにいるので、最近ではあまり驚かなくなった。

デービットさんは、 動画の中でアメリカの現状を柔らかく解説しているけれど、実際は本当に厳しい国である。