沖縄からアメリカへその先は

「昭和世代」沖縄生まれの沖縄育ち、工業高校を卒業して名古屋へ就職するも半年で退社し、あらためて大学を目指す。九州にある工業大学を卒業し機械設計としてメーカーへ就職するが、知人の起業したメーカーに誘われて転職。東海から北関東そして南カリフォルニアへ転勤となりアメリカ生活がスタート。

この国では永住権がないと安定して暮らしていけないと気がつき、すぐに会社のサポートを受けてLビザから永住権を獲得する。変化の速いアメリカ社会に翻弄されながらも、機械エンジニアとして経験を重ねながらどうにか生き延びるが転機が訪れる。

ある日、尊敬するボスが社内で行方不明になり社員皆で探したところ、バックルームで心肺停止の状態で発見される。元気に働いていたように見えたが、心臓に持病があったらしい。それ以来、人は誰もが終わりがくるものであり「自分はどう生きるべきなのか」と考えるようになる。

一年間の準備をかけて「自由に生きること」を目標にネットビジネスを始める。運良くインターネット黎明期の流れに乗り、ビジネスはうまくいった。一方で日々の業務に追われて「自由に生きる」という目標からは程遠い生活となる。忙しくてどこにも行けず、生活のリズムが不規則になり、ある日歩くことが困難になり意識喪失となる。病院に運ばれ検査したが原因は分からなかった。

その後は何ごともなかったように生活しているが、自由に生きようとしていたはずなのに、不自由になってしまう矛盾につき合わされることになる。人はどう生きてゆけばよいのだろうか。←今ココ

スロー&シンプルライフを模索中

【ネコ暮らし】ネコ三匹と暮らすようになって日常の行動半径が10キロとなる。生活のリズムをネコにあわせつつ、スキを見せると「寝よー寝よー」と誘われるため、日々の生産性が著しく低下している。

【倹約DIY】アメリカで生活しているとモノがよく壊れる。すぐに捨てたりせずネットで調べれば意外と修理できたりする。いつの間にか屋根の雨漏りから給湯器の交換など、なんでもDIYですませ高額出費を回避している。

【偽装料理の研究】日系スーパーの多い南カリフォルニアではあるが、入手できない食材があったり、高すぎて手が出せない状況にある。現地食材を代用品として豊かな食生活を目指す。

【ときどきポタリング】どこに行くにも車が必要なアメリカ社会ではあるが、バスや電車に自転車を乗せることができる社会でもある。[ 公共交通機関+自転車=楽ちん ]だったりする。

【ネコ禅】ネコの行動原理より「寝ること、食べること、ぼんやりすること」が大切なことだと知る。ネコをひざの上にのせて体温を感じながら呼吸を合わせ、意識と無意識のはざまで深く瞑想することを体得する。全世界で「一家に一匹」ネコを飼うことを義務付ける法律をつくるべきである。