「これでいいんだ」二拠点でもなく多拠点でもなく、誰でも可能な安くて便利な自由拠点


滞在先で出会ったネコ

アメリカと日本に二つの生活拠点を持ちたいと考え、とりあえず首都圏に滞在してはみたものの、「帰る場所はひとつで十分」という結論に至った。わざわざ家を建てるとか、買うなんてことは必要ないのだ。では日本で一定期間を過ごすことはないのかと言うとそうでもない。つまりそれは、旅行でもなく移住でもなく、しかしその土地に住んでいるかのような感覚で、中長期的に滞在するというスタイルが理想的なのだ。

まず最初に思い立ったのがシェアハウスである。シェアハウスはアパート契約に比べると手続きが簡単である。なにより保証人や敷金などのハードルが低いし、家賃も低く抑えられる。また電気、ガス、水道も自分で契約する必要がないので、すぐに生活が始められる。それに外国人も受け入れてくれるところが多いので、日本に住所を持たない私にとっては契約に必要な書類も揃えやすい。

シェアハウスは、基本的にキッチンやトイレ、シャワーなどが共同なので自分で掃除することもなく、どちらかというとホテルの一室を借りている感覚に近い。またアメリカに戻る際も鍵一つで出ていける。二拠点生活としてはなかなか理想的である。

次に考えたのが「定額住み放題 多拠点生活プラットフォーム」と呼ばれるaddress.loveである。魅力はなんと言っても「月額4万4千円で住み放題」である。これには光熱費が含まれていて、敷金・礼金・補償金などの初期費用も必要ないし家具・家電まで備えられているとくれば、もうこれでいい、これしかないよね、と契約手続きを進めるところでチョッと困った。

一つのアドレス拠点に対して最大滞在日数が二週間となっている。それ以上になると他のアドレスに移動しなくてはならない。2021年8 月で全国のアドレスの拠点数は180箇所以上となっているので、二週間たったら別のアドレスに移れば良いと思ったのだが、そんな都合よくいかないことに気がつく。東京周辺には幾つもの拠点があって問題ないと思われるが、例えば福岡だとまだ3箇所しかない。福岡市、北九州市、柳川市を移動(クルマかバイクがないと結構な距離だ)しなくてはならないので、なんだか落ち着かない。とりあえず現状としては様子見を決めて、同じような多拠点サービスのHafHなどの並行利用を考えている。

最後に考えたというか、とりあえず二拠点でもなく多拠点でもなく、気がついたら「自由拠点」になっていたのが、ホテルや旅館そしてドミトリーだった。なんのことはない、つまり昔からどこにでもある宿泊施設である。昭和の時代なら予約が取れるか分からない、料金があいまい、どこにあるのか、部屋はキレイなのか行ってみるまで分からなかった。しかしスマホでいつでもどこでも宿泊が確保できるbooking.comagoda.comで自由拠点を達成することができていた。

どちらも料金的には同じで、扱っているホテルもほぼ一緒だったが、ほんの少しでbooking.comのアプリが使いやすかったので、アゴダはbooking.comで予約が取れない場合に利用していた。しかしどちらもおすすめである。

シングルベットなら首都圏でも一泊2,000円からあり、ドミトリーなら1,500円というのも普通にある。平均すると一泊二千円前後で泊まれるので、一ヶ月滞在しても6万円くらいだ。都内で6万円のシェアハウスを確保したと思えば、これで十分である。それに何より、アメリカに戻っている間の家賃を払わなくてもいい。もし気に入ったホテルで予約があいていれば、好きなだけ居られるのもうれしい。

日本へ行くときはなんの計画も立てずに飛行機に飛び乗る。空港に向かう電車の中で、スマホを取り出して宿に予約を入れれば、何の心配もいらない。羽田に着いたその日から街の暮らしが始まる。