【お金と幸福のバランスを考察してみた】誰も教えてくれないお金の話


マンガ形式の比較的わかりやすい経済本とは言え、冒頭から不安に駆られてしまう。

最近、新型コロナの影響で失業者が増えてきた。景気の回復がいつになるかなんて、経済学者も政府もだれにも分からない状況になっている。たしか東京オリンピックで日本は人手不足なって賃金があがり、景気がよくなって失業者のいない明るい未来が待っていたはずだった。

さてどうしようかと考えると、とりあえずお金に働いてもらうしかないと手にとった本である。競馬や競輪とかだと、ジャンケンさえも負ける人間にはお金をドブに捨てるようなものだ。かといって宝くじを買う方法もあるが、それもまた不確実で夢を買うのがやっとだ。

「夢」?

あれっ、夢って何だっけ。高級マンションに住んで、フェラーリじゃなくてもレクサスに乗って、毎日おいしいもの食べて、自由に海外旅行に行くこと?

うーん、海外旅行とかこの先しばらくは無理だな。旅行先でコロナ肺炎にでもなってしまったらぜんぜん笑えない。今のところ住む家と食べるものがあって健康であればいいかなと思う。

マンガスタイルのハウツーものは分かりやすくて、登場人物と自分を重ねて身近な問題として知識を得ることができる。それはとってもいいのだが、読み進みながら幸福ってなんだろうと考えていたりして、哲学的な気分になって困った。

タイトルにあるように、何でお金の話ってだれも教えてくれないのだろう。お金持ちってお金持ちなのになんで破算するんだろう。マイケルジャクソンは印税収入とかものすごい額なのに、なんであの豪邸を売らなくちゃいけなかったんだろう。ホリエモンは貯蓄するな全部使えって言ってるのに、なんであんなにお金持ちなんだろう。ほんと誰か教えてよ。

あ、でもこの本は株とかFXとかの投資の解説本じゃなくて、身近にあるマイホームのローンとか、年金、生命保険、家計の節約術といったアドバイスだったので、少し期待はずれではあった。当然この本に書かれていることをマスターしたからと言って、コロナ不況に対抗できるとかは無理かもしれない。でも自分の生活を見直して賢く生き抜いていく知恵が身につくので、むしろ大人になってから読むのではなくて、中学かせめて高校を卒業するまでには読んでおきたい。

さて「お金持ちがなぜ破産してしまうのか」

その答えは、ずばりお金を管理することができなかったからなんだと。だから私たち庶民は、しっかりお金を管理する技術を身につけないと普通に毎月赤字になってしまう。しっかり稼いでお金持ちになって、お金をがっちり管理できるお金持ちになりたい。そう決意させてくれる本だった。