【絵本の紹介】悪いタネ

めちゃくちゃ可愛いイラストとやさしい文章で、大人も子供も楽しく読める。

これはとっても悪いひまわりのタネの楽しいおはなし。 彼はショッピングカートを囲いに戻さなかったり、なにかに遅れたりするなど、変わったイタズラをしてしまう。でもこれは楽しい読み物ではあるけれど、より敏感な子供やその親は腹を立てるかもしれない。

イラストはユーモラスで愛らしい。でもとってもパワフルな児童書と言える。「悪いタネ」は、子供たちにも大人にも大切なメッセージを伝えている。 一人ひとりの事情をよく理解せずにかってに他人を判断する危険性を私たちは理解するべきである。 そして過去を乗り越えて前向きに進む大切さも伝えている。

アメリカの現実社会では、複雑な問題を抱えたと思える10代の若者が銃乱射事件をひき起こしている。この本がそれこそ思考の糧となり、おだやかな社会に変わっていくこと期待したい。